事前公開中

【著名エンジェル多数出資】“SNS疲れ”が次の巨大市場を生み出す!心の声を価値に変える令和のSNS「いつでもおかえり」

エンジェル税制 適用なし

株式会社祭

医療・ヘルスケア

申込開始

2025年7月17日(木) 10:30〜

目標 5,088,000円

上限 20,160,000円

上記時刻より申込みが開始します。開始まで今しばらくお待ちください。

投資家登録する

申込みには投資家登録が必要です

ポイント
  • 【巨大市場】SNS複数アカウントで「本音を言える場」の需要増。既存SNSから併用ユーザー獲得
  • 【社会的意義】投稿から「声なきSOS」を可視化する仕組みを構築。誰も孤立しない社会を目指す
  • 【収益モデル】高い心理的安全性を軸に、高単価なダイレクトマーケティングで収益化を推進
こんな方に応援してほしい
  • 投資家として社会課題の解決に貢献したい方
  • 専門知識やご自身の経験を社会に還元したい方
  • 清水代表のビジョンと人間力に可能性を感じる方
  • 詳細
  • 事業者情報
  • 募集情報
  • 企業のリスク
  • 審査内容
  • 契約締結前交付書面
  1. 目次
  2. サマリー
  3. 事業概要
  4. サービス
  5. 成長戦略
  6. 競合優位性
  7. 事業戦略・マイルストーン
  8. 創業者の想い
  9. メンバー
  10. 応援コメント
  11. 募集情報
  12. イベント紹介
  13. 事業のリスク
  14. 質問回答

このページは現時点の発行者の想定・見解による事業計画等に基づいて作成されています。そのため、将来の計画等に関する記述には、既知および未知のリスクや不確実性が含まれており、将来の実績や業績、成果や財務状況と著しく異なる可能性があります。











事業概要なぜSNSは疲れる?その問いから始まる、新しい「心のインフラ」構想

ーー事業内容について教えてください。

清水:私たちは「生まれや性別に関係なく、すべての人が自ら人生を選択できる社会」の実現をビジョンに掲げ、「誰もが安心して本音を言え、自然に支え合える文化」の創出を目指しています。そのために運営しているのが、SNS「いつでもおかえり」です。それを単なるSNSではなく、社会的なインフラにしたいと考えています。

ーーなぜSNSを提供しようと考えたのでしょうか?

清水:私自身の原体験が出発点です。歌舞伎町で店長をしていた頃、私や周りの人々が抱えるさまざまな困難の根っこには、共通して「安心して本音を吐き出せる場所がない」という社会の構造的な孤独があると痛感しました。

既存のSNSは炎上や誹謗中傷で、もはやその安全な受け皿にはなれません。だからこそ私たちは、既存のSNSとはまったく違う思想で「心理的に安全な場所」をゼロから設計し直したのです。

その答えが「言いっぱなし・聞きっぱなし」の文化と、共感のスタンプを中心としたコミュニケーションです。「誰もあなたを否定しない」という徹底した安心感が心地よい“居場所”を生み、結果として約60%(1カ月後継続率)という継続率となっています。



ーービジネスとして成立するのでしょうか?

清水:多くの人がSNSに「疲れた」と感じるのは、今あるSNSのほとんどが私たちの「心の健康」のためではなく、「いかに注目を集めるか」を最優先に設計されているからです。残念ながら人の注目を最も集めやすいのは穏やかな共感より、対立や批判なんです。このユーザーニーズとプラットフォームの思惑がねじれてしまっている構造に、メスを入れる必要があると考えました。

その「ねじれ」によって、多くの人は複数の“裏垢”をつくって本音を吐き出しています。私たちは、それが「心理的に安全な場所」に対する需要の証拠であると考えました。そこで私たちは、「信頼」や「安心感」が価値になる新しいSNS「いつでもおかえり」をつくったのです。

そこでは誰もが安心して“心の声”を言葉にできます。私たちは、その一つひとつの大切な声に対して行政や企業の専門的なサポートとつないでいくビジネスモデルを構想しました。これは単なるSNSの改善ではなく、社会に新しい「心のインフラ」を実装する挑戦です。これからの時代の巨大な市場が生まれると信じて取り組んでいます。

サービス“やさしいSNS”だからこそ実現できる事業の持続可能性

ーー「いつでもおかえり」がどんなSNSなのか具体的に教えてください。

清水:「いつでもおかえり」は、“心の安全基地”のような場所です。すごいことを言ったり、キラキラした姿を見せたりする場所ではなく、ただ「今日こんなことがあって、こう感じた」という、ありのままの気持ちを安心して置ける場所をつくりたかったんです。

そのために最も大切にしているのが、「言いっぱなし・聞きっぱなし」の文化と、「よしよし」という共感のスタンプを中心としたコミュニケーションです。誰かが勇気を出して投稿した気持ちに対して、アドバイスや意見で返すのではなく、「わかるよ」「おつかれさま」という温かいスタンプで、まず「その気持ち、ちゃんと受け止めたよ」と伝え合う。この「誰もあなたを否定しない」という体験が、ユーザーさんにとっての絶対的な安心感につながっていると考えています。



さらに、空間そのものの設計にもこだわりました。「仕事の部屋」「子育ての部屋」といったテーマ別の小さな「部屋」をつくることで、ユーザーさんは自分の興味や悩みに合った場所だけを選んで過ごせ、まったく関係のない話題や見たくない投稿に心を乱される心配がありません。この「つながりすぎない」という心地よい距離感が、自分だけの“居場所”をつくる大切な要素になっています。

どのように“やさしいSNS”を維持するのか

ーー批判的な投稿があった場合はどのように対処されるのでしょうか?

清水:特定の相手への嫌がらせなど、明確な違反行為はユーザーさんからの通報に基づき厳正に対処します。もちろん、ご自身でブロック機能を使い、見たくない投稿を非表示にすることも可能です。

ただ、私たちの目的は単に批判を禁止することではありません。ネガティブな感情も吐き出すこと自体が心の整理につながる大切な行為だからです。将来的には、誰かを傷つける意図がない限り、本人が「吐き出してスッキリする」という体験はそのままに、他人のタイムラインには表示されにくくなる仕組みにしていきます。投稿した個人の心と、コミュニティ全体の平和を両立させる。それが、私たちの目指す“やさしいSNS”です。

ーーユーザーが増えても質は保てるのでしょうか?

清水:規模拡大と質の維持は両立できると考えています。まず、サービス自体に予防的な仕組みを組み込んでいることが大きなポイントです。スタンプ中心の交流やリポスト機能の排除など、批判的なやり取りが生まれにくい構造にしています。

また、人力に頼らずエンジニアと専門家の連携でスケーラブルな体制を構築します。具体的には、感情分析AIの開発でユーザーさんの状況を把握し、コミュニティコーチ制度で心理士や精神科医などの専門家が分散してサポートします。

しかし最も重要なのは、共感的な行動がコミュニティ内で循環し、ユーザーさん同士がお互いを支え合う自律的な健全性が育まれることです。大学との共同研究でも、この循環の効果が実証されつつあります。

ーーその共同研究について詳しく教えてください。

清水:私たちのサービスの核である「よしよし」という支え合いの文化が、ユーザーさんの心の穏やかさにどう貢献しているかを科学的に検証しています。研究を通じて、私たちのサービスが単なるSNSではなく、科学的根拠を持つセルフケアのプラットフォームであることを実証したいと考えています。

研究チームには精神医学と機械学習の専門家が集結しています。ユーザーさんの投稿テキストをプライバシーに最大限配慮しながら分析し、「どんな時に、どんな支援が必要か」を解明する独自の感情分析アルゴリズムを開発しています。



最終的な目標は、開発したアルゴリズムを使って「声なきSOS」を早期に発見し、本人が助けを求める前に行政や医療機関といった最適な専門サポートへつなぐ「悩みの交通整理役」になることです。この仕組みこそが、私たちのサービスを社会インフラへと進化させると信じています。

成長戦略安心を価値に変える。独自の集客・収益モデル

ーーユーザー獲得はどのように行っていくのでしょうか?

清水:私たちのユーザーさんの獲得は、一般的なアプリのように多額の広告費をかけて「集める」というより、「本当にこの場所を必要としている人が、自ら見つけてくれる」という流れを最も大切にしています。

今のSNSは炎上や誹謗中傷で疲弊している方が非常に多く、そうした方々が「もう居られない」と感じた時の“最後の避難場所”として自然に選ばれる場所になっています。ユーザーさん自身が「こっちは安全だよ」と、大切な友人を連れてきてくださる。私たちは、この信頼の輪を何よりも重視しています。

もう一つの流れが社会的な連携です。行政の「信頼」をお借りすることで、Web広告では決して届かない層へアプローチしています。ありがたいことにTVや新聞などマスメディアで取り上げていただく機会も増え、実際に社会的な信頼を背景としたご紹介も増えてきました。

ーー将来的には行政や民間からの広告が大きな収益源になるとのことですが、具体的にどのような広告を想定されていますか?

清水:私たちが考えている広告は、皆さんが普段目にするようなバナー広告とはまったく思想が異なります。私たちはユーザーさんを「消費者」として見るのではなく、「悩みを抱える方」として捉え、その悩みに寄り添う「解決策の提案」でなければならないと考えています。

「いつでもおかえり」は本音が集まる場所だからこそ、ユーザーさんの投稿内容から深いレベルの「心の状態」や「潜在的な課題」を理解することができるようになります。この高精度の理解を基に、「この方には、今この情報が必要かもしれない」という“課題解決”を軸とした新しいターゲティングを行う構想です。

もちろん広告の「質」にもこだわります。ユーザーさんのために作られた専用クリエイティブを入稿していただき、課題への理解を深めるための記事広告も活用するつもりです。ユーザーさんにとっては有益な情報となり、広告主の方にとっては本当に届けたい相手に最高の形でメッセージを届けられる。だからこそ広告の価値も高まります。私たちは、そんな三方よしのビジネスモデルを目指しています。

競合優位性誰も戦わない市場で、誰にも真似できない価値をつくる

ーー「いつでもおかえり」は、どのような方が利用されているのでしょうか?

清水:私たちは何か特別な悩みを抱えた人だけを対象にしているわけではありません。例えば子育てに奮闘するお母さん、人間関係に悩む学生さん、そして会社では弱音を吐けないビジネスパーソンまで。誰もが日常の中で「心配かけちゃうから」と心に仕舞い込んでいる、ささいな愚痴や言葉にならないモヤモヤを安心して解放できる場所をつくりたいのです。



私自身がそうだったから、その気持ちが痛いほどわかります。深刻な悩みではなくても誰かに聞いてほしい、でも否定されたくないし、余計な心配もかけたくない。そうやって誰もが心に溜め込んでいる、当たり前で、とても大切な「心の声」のための居場所。それが「いつでもおかえり」です。

ーー課題を抱える方をサポートするのは、どのような方々なのでしょうか?

清水:例えば、子育てに孤独を感じているお母さんには、市区町村が運営する「子育て支援センター」の案内が届くかもしれません。また、職場のハラスメントに悩む方には「一人で悩まず専門家に相談しませんか」というメッセージと共に、労働問題に詳しい弁護士事務所やNPO法人の相談窓口の情報をお届けするかもしれません。

「今の仕事を続けていいのかな」とキャリアに悩む方には、気軽に話せるキャリアカウンセリングや、新しいスキルを学べるオンライン講座の案内も考えられます。もちろん、心の不調を感じている方には、地域の心療内科クリニックの情報なども大切な選択肢の一つです。

既存SNSが「真似できない」理由と時間が生み出す競合優位性

ーー事業が成功した場合、既存の大手SNSが模倣する可能性はありませんか?

清水:既存のSNSは私たちのモデルを「真似したくても、構造的にできない」と考えています。例えるなら「世界一のハンバーガーチェーンが、明日から突然、完全オーガニックのレストランになる」ようなものです。彼らの巨大な組織、アルゴリズム、そして何より収益構造そのものを自己否定することになるからです。

既存SNSのビジネスモデルは「拡散」と「注目」を最大化することで成立していますが、私たちのモデルはその真逆、「非拡散」と「心理的安全性」を最大化することで成立しています。思想も、収益の上げ方も根本的に相容れないのです。



ーー同じ思想の競合が出てくる可能性はありませんか?

清水:それは十分に考えられますが、私たちはすでに後発のサービスが追いつくのが極めて難しい時間のかかる「資産」を築き上げています。最も重要な資産は、時間をかけて醸成された「コミュニティの文化と信頼」です。私たちのユーザーさんは単なる利用者ではなく、共にこの安全な場所を創り上げてきた仲間です。この熱量とお互いを思いやる空気感は、広告費をいくら投じても短期間では構築できないと考えています。

そして、その信頼を土台に集まった質の高い「本音のデータ」の蓄積も私たちの大きな強みです。このデータを学習させることで、私たちの感情分析技術がより高度に育ちます。これはサービス開始が早いほど有利になる典型的な「データネットワーク効果」であり、後発のサービスにとっては非常に高い壁になると考えています。

事業戦略・マイルストーン安心がデータを生み、データが収益を生む独自の成長サイクル

ーー事業戦略を教えてください。

清水:「心理的安全性」を起点とした、新しいケア・エコシステムを創造することを目指しています。具体的には、以下の3つのステップで事業を構築・拡大していく計画です。

ステップ1は、「安全な居場所」の構築と、独自データの蓄積です。既存SNSとは真逆の「非拡散性」と「共感的なコミュニケーション」を徹底したサービス設計で、ユーザーさんにとって圧倒的に心理的安全性の高いコミュニティを築きます。実際に、この居心地の良さが継続率につながっています。このステップで最も重要なのは、安全な場でしか得られないユーザーさんの本質的な悩みや感情、すなわち「本音のデータ」という独自の資産を蓄積することです。

ステップ2は、独自AIモデルの構築と、課題発見の精度向上です。ステップ1で蓄積した膨大な「本音データ」をAIの“教科書”として独自の感情分析AIを構築し、その精度を徹底的に高めていくフェーズです。ユーザーさんの投稿から「声なきSOS」や悩みの種類を正確に読み解く技術をここで確立します。このAIこそが、私たちの模倣困難な強みとなると考えています。

ステップ3ではステップ2で構築したAIを使い、まず行政や医療機関、NPOと連携して課題を抱えるユーザーさんを最適な社会資源へとつなぐ「悩みの交通整理役」としての役割を担います。さらに、この高精度なマッチングはユーザーさんの課題解決に直結する高単価な広告モデルも可能にし、持続可能な収益を確立できると考えています。

ーーユーザーへの有料課金について教えてください。

清水:有料課金は広告事業に次ぐ重要な柱の一つと位置づけており、すでに小規模なテストでその有効性を確認しています。2022〜2023年にかけてのテストでは、対象となるユーザーさんの15%が月額680円のプレミアムプランに課金し、かつ解約率は0%という、極めて高いエンゲージメントを示す結果を得ています。

これは基本機能は無料で提供しつつ、ユーザーさんが求める「より深い心理的安全性」に対して、対価を頂くモデルで可能にしています。例えば、承認した相手だけを招き入れる鍵付きの「ひみつのお部屋」機能や見たくない単語を非表示にするミュート機能の強化などです。これらはユーザーさんがお金を払ってでも手に入れたい、ご自身の「心の平穏を守る権利」だと考えています。

このサブスクリプションを基盤としつつ、将来的にはコミュニケーションを豊かにするスタンプやアバターアイテムの販売、IPとのコラボレーションによるコンテンツ展開なども視野に入れ、収益源を多様化したいと考えています。

――行政連携の進捗状況について教えてください。

清水:現在は都内の自治体との協議が先行して進行中です。子ども家庭支援課や社会福祉協議会と連携し、支援を必要とする住民の方々へ私たちのサービスを届けるための具体的な協議を重ねています。このモデルを成功事例とすべく注力している段階です。次のステップとしてほかの都内主要区へ横展開し、1〜2年以内に東京23区をカバーした後、全国の主要都市へと展開していく計画です。

私たちが行政連携に力を入れるのには、「孤独対策」や「子育て支援」といった国の予算を行政と共に活用し、安定的な収益源を確立できる点です。この連携を通じて、私たちは単なるアプリから、地域社会に不可欠な社会インフラへと進化していく考えです。

――広告やユーザー課金以外にも、収益源は想定されていますか?

清水:私たちが持つ“本音のデータ”という貴重な資産を社会に還元するための「データソリューション事業」も構想しています。これはユーザーさん個人の情報を販売するのではなく、匿名化・統計処理したうえで社会や企業が持つ課題を解決するためのインサイトとして提供するものです。

例えば製薬会社や食品メーカーが、よりユーザーさんの心に寄り添った商品を開発するためのマーケティングデータであったり、これまで見過ごされてきた社会の潜在的なニーズを可視化する市場調査レポートであったり、さまざまな企業や研究機関にご活用いただくことを想定しています。

投資家に対するEXIT戦略

――IPOやM&Aなど、どのようなEXIT戦略を考えていますか?

清水:時期は未定ですが評価額300億円規模でのIPOを目標としています。M&Aについては現時点で具体的な計画はありません。年内に単月黒字で月間100万円の売上達成を目指し、2027年1月期には年間売上2.2億円、将来的には年間売上32億円、MAU160万人という目標を設定しています。

ただし、私たちのEXIT戦略は単なる経済的目標ではありません。「いつでもおかえり」を日本の社会インフラとして確立し、さまざまな課題を抱えながらも相談できない巨大な潜在層に対して、「交通整理」の役割を果たすことが最終的なゴールです。

IPOは、より多くの人々にセルフケアの機会を提供するための手段として考えています。将来的にはデンマークや韓国、台湾などセルフケア文化が盛んな国々への国際展開も視野に入れた、長期的な社会インフラの構築を目指していきます。

  • 2026年1月期

    ・WEB版の公開

    ・市区町村との連携開始

    ・アプリ内課金などで年内に単月黒字と2万MAU達成

  • 2027年1月期

    ・クリニックや行政との連携を強化し、拡大期へ

    ・30万MAU達成

  • 2028年1月期

    ・サブスクリプションの導入

    ・ユーザーニーズに合った広告モデルの構築

    ・ビッグデータを活用して心理状態を把握するためのAI開発へ

    ・60万MAU達成

  • 203X年

    ・160万MAU・年間売上32億円

    ・株式公開(IPO)

    ・医療・行政・企業を横断する包括的なエコシステムを構築

創業者の想い路上で泣いた夜から始まった物語。人生が、事業の原点となるまで

ーー創業に至るまでの経歴を教えてください。

清水:私の人生は、少し遠回りをしてきました。夢だった美大に合格したものの、母子家庭だったため学費と生活費はすべて自分で賄う必要がありました。朝4時に起きてコーヒー店で働き、昼は大学、夜は居酒屋へ。それでも足りず、古本の転売やカメラマンの派遣といった小さなビジネスを回し、文字どおり寝る間も惜しんで働きました。

そんな中、学費の支払いが迫る中で知人にお金を返してもらえない事態が起き、途方に暮れて新宿の路上で泣いていたところをスカウトされたのが、歌舞伎町で働くきっかけです。そこで店長として働くうちにDVやうつ病などさまざまな困難を抱える人々と出会います。中でも、誰にも相談できずにいた恩人が自ら命を絶ってしまった出来事は、私の無力感を決定的にしました。「すぐ側にいたのに、何もできなかった」。その悔しさが、今も胸に突き刺さっています。

この経験から、私は“個人の問題”に見えることの多くが実は社会の構造、特に「相談できない孤独」から生まれていると気づきました。この構造を変える「仕組み」を創らなければならない。その一心で、起業に至りました。私のこれまでの人生のすべてが、「いつでもおかえり」というサービスにつながっています。

ーー「いつでもおかえり」をリリースする前はどのような事業をしていましたか?

清水:2018年から2020年まで、「ビスケット」という継続支援プラットフォームを運営していました。これは、クリエイターや社会活動家といった「コトを起こす人」を月額100円からでも継続的に応援できる仕組みです。「頑張って」という言葉だけでなく、お金の形で「見守っているよ」という気持ちを届けられる世界を目指していました。

ただ、事業を続ける中でスタートアップとして求められる「急成長」と、私たちが大切にしたい「小さな声に寄り添う」という理念との間に、どうしても埋められない溝があると気づきました。この矛盾に悩み抜いた末、2020年に「ビスケット」の運営を任意団体へ移管する決断をしました。この経験から、「ユーザー体験と収益モデルが、完全に同じ方向を向いていなければ事業は続かない」という、極めて重要な教訓を学んでいます。

ちょうどその事業転換期にコロナ禍が始まりました。多くの人が外出自粛で孤独やストレスを抱える姿を見て、「今すぐ、駆け込める場所が必要だ」と感じ、半ば衝動的にSlack上で立ち上げたのが、コミュニティ「#いつでもおかえり」の原型です。そこでは、お金ではなく「よしよし」という共感の気持ちが循環していました。この光景を見て、「これだ」と思ったんです。心理的な価値そのものを持続可能な事業にする。そう確信し「いつでもおかえり」の開発を始めました。



  • 2015年1月期

    ・創業

  • 2019年1月期

    ・継続支援PF「ビスケット」事業開始

  • 2021年1月期

    ・「ビスケット」事業移管

    ・SNS「いつでもおかえり」MVP検証開始

  • 2023年12月

    ・SNS「いつでもおかえり」アプリ公開

株式投資型クラウドファンディングに挑む理由

――株式投資型クラウドファンディングに挑む理由を教えてください。

清水:私たちのビジョンに心から共感してくれる「仲間」を集めたいからです。社会課題解決型のビジネスモデルは従来の投資家層には収益性の観点から理解されにくく、社会貢献分野の専門家にはアプリビジネス特有の指標が分かりにくいという課題があります。

また、「外部資金を投入して早期に市場を獲得する」というスタートアップのいわゆる「Jカーブ」と呼ばれる成長戦略は、「小さな声」を大切にするという私たちの理念と合致しないと考えています。サービスの根幹である「優しさ」や「心理的安全性」を維持しながら成長させるためには、資金調達のあり方を模索する必要がありました。

その点、株式投資型クラウドファンディングであれば、ユーザーさんが投資家に、投資家がユーザーさんになることでサービスへのエンゲージメントが深まり、コミュニティ全体の活性化にもつながると考えました。今回の資金調達を通じて、理念に共感する仲間とともに、「いつでもおかえり」の社会インフラとしての地位確立を実現していきたいと考えています。

受賞歴・補助金・プログラム等採択歴

メディア掲載実績

メンバー

CTO

野窪 亮

米国、シンガポールで育ち、一橋大学大学院にて経済学修士号を取得。株式会社NTTデータ数理システムで感染症予測の数理モデル開発や機械学習の専門技術を培った後、心理士を目指す中で清水代表と出会い、2023年2月より株式会社祭にCTOとして参画。SNS「いつでもおかえり」の要求検出から要件定義、設計、開発、運用まで、サーバーサイドに関する全工程をほぼ一人で担当。大学院で培った知見を生かし、RやPythonを用いたテキスト研究も同時に推進している。

応援コメント祭への応援コメント

株式会社OND 代表取締役社長
はてな【3930】創業者

近藤 淳也

こんにちは、近藤と申します。以前は「はてな」という会社を創業し、現在は株式会社ONDにてサービスをつくっています。「いつでもおかえり」には株主として参加させていただいています。

このサービスは、悩みの多い現代において、生きづらさをやわらげてくれる非常に意義深い取り組みだと感じています。多くの人がストレスを抱える今の社会において、確かなニーズがあり、今後さらに広がっていく可能性もあるのではないでしょうか。

そうしたニーズを捉えながら、どう事業として形にしていくかに挑戦していくのは、とても価値のあるチャレンジだと思います。僕自身、心から応援していますし、ぜひ皆さんと一緒に、この取り組みを応援していけたらと思っています。


株式会社kubell【4448】代表取締役
Chatwork創業者

山本 正喜

私自身、起業家としてメンタルヘルスの領域には高い関心と課題感を持ってきました。SNSで人とのつながりが増した一方で、かえって孤独を感じる人が増えているのが現代社会の大きな課題です。祭が運営する相互ケアSNSは、「いつでもおかえり」という温かいコンセプトのもと、行き場のない想いを抱える人々が互いに支え合える貴重な場を提供しています。

単なるコミュニティに留まらず、投稿データから潜在的なニーズを読み取り、適切な支援へとつなぐ「社会のインフラ」を目指すというビジョンに、大きな可能性を感じています。テクノロジーの力で「誰も望まないひとりぼっち」を生まない未来を実現しようとする挑戦を、心から応援しています。


Ninolabo LLC CEO

二宮 明仁

現代は多くの人がストレスや孤独を抱える時代ですが、従来のSNSではその苦しみを癒やすどころか、むしろ深めてしまうことがあると思っていました。そんな中、「いつでもおかえり」を使ってみた時、そのやわらかくあたたかな居心地の良さに驚きました。こんなにもやさしい「場所」があるんだ!と。

今までになかった新しい「居場所」が確かに生まれていると深く感動しエンジェル投資家として出資いたしました。

投資後も清水さん、野窪さん経営陣をはじめとしたチームの「やさしい居場所をつくる」というミッションへの真摯で誠実な努力に感銘を受けています。メンタルヘルスの課題に向き合う「祭」の挑戦は、日本だけでなく世界にも通じるソーシャルインパクトスタートアップの先駆けになると信じています。心から応援しています。


OASIS FUND 代表パートナー
ペライチ創業者

橋田 一秀

3年ほど前にエンジェルとして投資した会社です。当時でいうとまだまだ試行錯誤の状態だったと記憶しています。投資した理由は大きく3つあります。

・社長の清水さんの原体験に基づいているから
・社会的に意義のあることに取り組んでいるから
・営利企業として難易度の高いことに挑んでいるから(そして、粘り強く続けた結果突破口が見え始めている!)

今、なんとか形になり始めているのでぜひとも応援をよろしくお願いいたします。


一般社団法人オトナ思春期をデザインするプロジェクト(オトハル)代表理事
たまひよ創刊プロデューサー / 豊島エスポワールパーク館長

三好 洋子

たまひよを創刊して約40年。オトハルを立ち上げて11年。雑誌やリアルの場でずっとやりたかったことが、テクノロジーと人のまなざしによって、ついに実現しようとしています。“支援を待つ”のではなく、必要な人に自然と届く——そんなやさしさの仕組みを社会に根づかせる挑戦。すごいなあ。すごいなあ。心から共感し、応援しています。

▼プロフィール
雑誌『たまごクラブ・ひよこクラブ』創刊プロデューサーとして、メディアを立ち上げる。人生100年時代の「40からの人生」を応援する一般社団法人「オトハル(オトナ思春期をデザインするプロジェクト)」を設立・運営。講演やワークショップ、ラジオを通じて40からのこころとからだと暮らしの変化を応援中。さらに現在は瀬戸内・豊島に住み「豊島エスポワールパーク」館長として、地域と人をつなぐ場を作ろうとしている。


ゼロトゥワン株式会社 代表取締役

荻原 国啓

社会課題に対する深い洞察と、現場で見過ごされがちな声に寄り添う感性。その両輪で「いつおか」は、支援が届かない構造を変える可能性を秘めています。清水さん率いるチームは、粘り強く丁寧にプロダクトを磨き続け、行政・民間を巻き込んだ新しい社会インフラの実装に挑んでいます。心から応援しています!


株式会社フォルテ 代表取締役
FOLIO創業者

広野 萌

TikTokがまだ生まれてなかった頃(10年以上前)、僕は新卒ながらに「縦型動画SNSつくりましょう絶対これからきます!」と会社の役員にプレゼンをして、「SNSは難しいからね〜」とバッサリ切り捨てられた経験がある。じゃあひとりでやるわいと気概を見せるほどのモチベも信念も覚悟も僕にはなかった。きっとそれも見抜かれていた。

「いつでもおかえり」をつくったしみこは違う。恐ろしい気迫、人生オールインしてる覚悟、絶対にユーザーを救うという信念。この鬼気迫る慈悲深い女性に投資したいと思えたから、僕はいま応援コメントを書ける立場にいる。しみこという鬼に惚れ、つかまってしまったのだ。


株式会社dot 代表取締役

川又 良夫

「いつおか」のチャレンジは多岐にわたります。つまり複数の社会価値を内包する事業だと理解しています。まずはコミュニケーション。AI時代の人間にとって必要なコミュニケーションを改めてデザインしようとしていると思います。

また、社会インフラとして、現代という社会環境の中、生きる人たちにとって足りないものがあり、そのニーズをいち早くキャッチし、補完・提供しようとしていると思います。そして、チームづくり。多様なメンバーや応援者のパワーを集め、価値に転換しようとしています。今回の挑戦もその一環だと思っています。

このような「いつおかの社会価値」が最大化していく過程を応援させて頂いております。

▼プロフィール
大学卒業後、コンサル会社に3年、ベンチャーに4年在籍したのち独立。その後、約15年、様々な会社の事業支援などに関わっています。

募集情報本案件には以下の募集情報があります

募集有価証券の種類:本案件は普通株式での取り扱いです

エンジェル税制:エンジェル税制の適用はありません

投資金額コース:9つの投資金額コースを設けています

本募集は、以下の投資金額コースを設けています。

  • 96,000円コース(3株)
  • 192,000円コース(6株)
  • 288,000円コース(9株)
  • 480,000円コース(15株)
  • 960,000円コース(30株)※
  • 1,536,000円コース(48株)※
  • 2,112,000円コース(66株)※
  • 2,688,000円コース(84株)※
  • 3,168,000円コース(99株)※

※50万円を超えるコースへのお申込みには特定投資家への移行が必要です。特定投資家の概要、特定投資家への移行申請手続きについては「特定投資家について」のFAQをご確認ください。移行申請の受領から登録完了まで時間を要する場合があります。


イベント紹介株式会社祭のオンライン事業説明会を開催します

祭の市場やサービスについてよりよく知っていただくことを目的として、オンライン事業説明会を開催します。イベント登録時に頂いた参加者からのご質問にも回答しますので、ぜひこの機会に参加をご検討ください。

配信はZoomウェビナーにて行います(参加者のお顔・名前は映りません)

◆7月16日(水)21:00~22:00

7月16日のウェビナーに参加登録する


◆7月22日(火)21:00~22:00

7月22日のウェビナーに参加登録する

※1:本イベントではチャット等での双方向のやりとりはできませんので、あらかじめご了承ください。
※2:本イベントは事業説明を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
※3:両日とも、事業説明に関して共通の内容を予定しています。

事業のリスク株式会社祭の事業に関するリスク

主要なリスクとして、次の3点が挙げられます。

1点目はビジネスモデルに関するリスクです。
発行者は、「いつでもおかえり」の運営を通じ、ユーザーによるアプリ内課金、生活消費財やフェムテック商材メーカーへのデータ販売や広告収入、クリニックからの広告掲載料など、複数の安定的な収益源の構築を目指しています。しかしながら、現在の主な売上はデータ解析等の受託収入であり、これらの施策による売上拡大が実現できなかった場合、発行者の業績及び財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

2点目は競合に関するリスクです。
発行者は、「いつでもおかえり」を通じてユーザーの潜在的な悩みを捉える独自の市場ポジションを確立していると考えていますが、メンタルヘルス市場は巨大かつ拡大傾向にあるため、既存の巨大SNSが心理的安全性を重視した機能やコミュニティ形成の仕組みを強化したり、巨大SNSにはない特徴を持つ新興SNSが発行者と同様の機能を追加したり、新たなスタートアップ企業が類似の相互ケア型SNSを開発・展開したりする可能性があります。これにより独⾃性や優位性が低下し、発行者の業績及び財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

3点目は財務等に関するリスクです。
2025年1月期における売上高は1,917千円、経常損益は18,075千円の赤字を計上しています。また、現金及び預金は693円、短期借入金は200千円、役員借入金は7,862千円計上されており、純資産は17,307千円の債務超過となっています。直近試算表(2025年4月末)においては、売上高は674千円、経常損益は2,571千円の赤字を計上しています。また、現金及び預金は1,428円、短期借入金209千円、役員借入金8,901千円計上されており、純資産は18,282千円の債務超過となっています。今後、売上高が計画どおりに推移しない場合、損失が継続し債務超過が解消しないリスクがあります。

リスクの詳細は、ページ上部の「企業のリスク」タブ及び契約締結前交付書面に記載しています。投資の際は必ずご確認ください。また、株式投資型クラウドファンディングの一般的なリスク・留意点については「重要事項説明書」をご確認ください。

質問回答投資家の皆さまからのご質問を受け付けます

2025年7月13日(日)23:59まで、投資家の皆さまより「株式会社 祭」へのご質問を受け付けます。

投資家の皆さまから頂いたご質問への回答を、2025年7月15日(火)を目途に当募集ページへ掲載する予定です。事業内容や戦略、資金調達などに関するご質問がございましたら、この機会にぜひご質問ください。
※ご質問の内容によってはお答えできない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

▼ご質問は以下のリンクから(ログイン後に表示されます)
※質問フォームへのアクセスにはログインいただく必要がございます。アカウントをお持ちでない方は、新規登録をお願いいたします。

株式会社祭

医療・ヘルスケア

投資金額コースを選ぶ

募集開始までしばらくお待ちください。

96,000 円コース

3株

192,000 円コース

6株

288,000 円コース

9株

480,000 円コース

15株

募集開始後、案件に申込むためには投資家登録が必要です。

投資家登録する