成立

まるでプラスチック!紙としてリサイクル可能な次世代型素材で循環型社会の実現に挑む「BECS」

エンジェル税制 B適用

BECS株式会社

環境・エネルギー

申込み金額 31,410,000

目標 10,800,000円

上限 49,500,000円

当案件は募集期間経過のため終了いたしました。多くのお申込みを頂きありがとうございました。

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ポイント
  • 成形に専用機がいらず汎用成形機を使用でき、新素材でありながらスピーディな普及を目指す
  • 大手建材メーカーや化学品専門商社も注目し、約20社へ試験素材の販売実績。2024年中に量産化の計画
  • 大手製紙メーカー、大手パッケージメーカーで環境配慮素材の研究開発をリードした専門家が起業
こんな方に応援してほしい
  • 環境問題を解決し、持続可能な社会を目指すスタートアップの挑戦を応援したい方
  • 技術革新に関心があり、独自の技術で新素材を開発するBECSを応援したい方
  • 「kamimol」を自社製品に取り入れ、顧客にサステナブルな選択肢を提供したい方
  • 詳細
  • 事業者情報
  1. 目次
  2. 事業概要
  3. なぜやるのか
  4. プロダクト・ソリューション
  5. ビジネスモデル
  6. 市場の成長性
  7. 事業戦略・マイルストーン
  8. メンバー
  9. 応援コメント
  10. 募集情報
  11. 事業のリスク
  12. 質問回答

BECS(ベックス)は、紙としてリサイクル可能なプラスチック代替素材「kamimol」(カミモル)を開発しているスタートアップです。

「kamimol」は植物由来の原料を使用し、専用機を使わず汎用プラスチック成形機で複雑な成形をすることができます。石油由来の樹脂を一切使っておらず、使用後は紙としてリサイクルできるため、ゼロからリサイクルフローを構築することなく迅速に普及させることを目指しています。

BECSは日本発の新素材「kamimol」を世界展開させ、地球温暖化やマイクロプラスチックによる海洋汚染など、プラスチック問題の解決を目指します。

本案件は税制上の優遇措置が受けられるエンジェル税制の対象案件です。詳しくは、募集情報をご覧ください。

なぜやるのか人体への悪影響も懸念されるプラスチック汚染。根本解決には新素材の迅速な普及が必要

日常生活に欠かせない存在となったプラスチックは、近年、「海洋汚染」や「地球温暖化」などさまざまな問題点を抱えていることが明らかになってきました。

プラスチックごみは世界全体で年間数百万トンも海洋へ流出していると推計されており、海洋汚染や生態系への悪影響を引き起こしています。分解には数百年以上かかるとされ、小さく砕けたプラスチック(マイクロプラスチック)は魚を通じて人体に入り、健康への影響も懸念されています。また、石油合成されたプラスチックが劣化したり燃えたりすると、他の素材以上に温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、エチレンなど)を放出することが分かっており、地球温暖化の原因にもなっています。

リサイクルの取り組みが進んでいるものの、プラスチックにはポリエチレン、ポリプロピレンなど複数の種類があるため分別が難しく、現在の技術では必ず残りかす(残渣)が出てしまいます。リサイクルだけでプラスチック問題を解決することは難しいのが現状です。

政府は2019年に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、植物などの再生可能な有機資源を原料にした「バイオマスプラスチック」の使用量を、2030年までに年間200万トン(2018年4万トン)まで増やす方針を掲げています。

しかし、バイオマスプラスチックは地球温暖化対策にはなるものの、生分解されないためマイクロプラスチック問題を解決できません。生分解性プラスチックも万能とは言えず、適切な環境でなければ生分解は進みません。また、いずれのバイオプラスチックも、リサイクルするための分別が難しい点は石油合成されたプラスチックと同様です。

※生分解:微生物の働きにより分子レベルまで分解し、最終的には二酸化炭素と水となって自然界へと循環すること

プラスチック問題を解決する一番の方法はプラスチックを使わないことであり、そのための代替素材として世界が注目しているのが「紙」です。

紙素材の利点として「カーボンニュートラルな素材であること」「高い生分解性を持つこと」「既にリサイクルフローが確立されていること」などが挙げられ、特にリサイクルフローの確立はプラスチックと比較して優位な点と言えます。

※カーボンニュートラル:温室効果ガスの排出量と吸収量を相殺し、実質的にゼロにすること。紙も燃やせば二酸化炭素が発生するがプラスチックに比べて少なく、原料である木材は成長過程でCO2を吸収するため焼却時の排出量は相殺されると考えられている

実際、プラスチックのリサイクル率が25%ほど※なのに対して、古紙は66%を超えており※、国内外の企業が「プラスチックから紙へ」の取り組みを進めています。

※出所:一般社団法人 プラスチック循環利用協会、公益財団法人 古紙再生促進センター

しかし、従来の紙素材は複雑な成形ができない課題があり、プラスチックの置き換えは外袋など簡単な包装に限られていました。そこでBECSは、紙でありながら複雑な成形を可能にしたプラスチック代替素材「kamimol」を開発したのです。

プロダクト・ソリューション 新たな設備投資を必要としないプラスチック代替素材「kamimol」

BECSが開発した「kamimol」は、植物由来でありながらプラスチックのように複雑な成形物を作ることができるプラスチック代替素材です。特徴として、「汎用成形機が利用できる」「プラスチックのように複雑な成形ができる」「紙として再利用できる」という3つが挙げられます。

BECSは「kamimol」の製造に関わる独自技術を特許出願しているほか、プラスチック製造加工の大手メーカーと改良開発や量産化に向けた共同開発契約を締結しています。

特徴1: 汎用プラスチック成形機を利用できる

プラスチック製品は射出成形機と呼ばれる機械で原料となるペレット(合成樹脂)に熱を加えて柔らかくし、それを金型に射出(注入)して成形します。これはプラスチックが、融点を超えると軟化する性質(熱可塑性)を持つためですが、紙には通常、融点がなく、熱を加えても樹脂のようには柔らかくならないため、通常は汎用成形機で成形できません。

しかし、「kamimol」は専用の可塑剤(加工しやすくする添加剤)をブレンドすることで熱可塑性に似た性質を持たせ、汎用成形機での成形を可能にしました。新たな設備投資を必要としないため、「kamimol」はプラスチック代替素材として迅速に普及させることを目指しています。

▼BECSに対するパートナー企業のコメント

株式会社川瀬樹脂工業 取締役 三宅智氏

弊社では以前から木粉に樹脂を加えた素材で成形品が作れないかを試行錯誤していました。

そんな時に、ある展示会イベントで出会ったのが紙素材の研究をされていた山本さんでした。プラスチック製品の製造に関わっている者の大多数が「樹脂を含まない紙素材の射出などできない」と思い込んでいましたので、試そうともしないことでした。

ところが山本さんと一緒に研究開発をしてみたら、既存の成形機を使ってできてしまった。本当に驚きました。

特徴2: プラスチックのように複雑な成形ができる

これまでも脱プラスチックを目指す紙ベースの素材はありましたが、プラスチックのように複雑な成形をするためには石油由来の樹脂などを混合する必要がありました。しかし、「kamimol」は紙由来の食物繊維と植物由来の可塑剤を独自の処方でブレンドすることにより、紙素材でありながらプラスチックのように複雑な成形を可能にしました。

現在、BECSは「kamimol」のテスト販売を実施しており、建材メーカーや原材料メーカー、化学品メーカーなど大手企業を中心とした約20社に対して製品開発のための素材提供を行っています。

今後はさまざまなフィードバックを受け、量産化へ向けた改良を進めることで幅広い業界に「kamimol」を販売していく計画です。

特徴3: 紙として再利用できる

「kamimol」から作られた成形品は石油由来樹脂を一切使っていないため紙扱いとなり、資源有効利用促進法に基づく「紙マーク」を表示することになります。廃棄する場合は「kamimol」としてリサイクルできるだけでなく、古紙として一般的なリサイクルフローに乗せることも可能です。

現在普及しつつあるバイオプラスチックは、素材ごとに分別しなければリサイクルできない課題が残されています。一方で「kamimol」は紙であるため資源として循環させやすく、環境配慮に関心の高い事業会社に対する、訴求力の向上につながると考えています。

プラスチック代替素材の課題を解決しながら迅速な普及を目指す「kamimol」

現在、プラスチック代替素材には「石灰石を使用した素材」や「紙に近い素材」なども開発されていますが、それらは汎用成形機が使えなかったり、生分解性が無かったり、新たなリサイクルフローの構築が必要であったりと、脱プラスチックを目指すには課題が多く残されています。

一方、「kamimol」は紙でありながらプラスチックを成形する汎用成形機が利用でき、紙であるため生分解性にも優れ、紙であるため既存のリサイクルフローに適合させることが可能なのです。

ビジネスモデル 研究開発に集中するファブレス企業として商社・製造メーカーと連携

BECSは自社工場を持たないファブレス企業として、研究開発やマーケティングにリソースを集中させた経営を行っていく方針です。プラスチック代替素材「kamimol」の販売を主軸にしながら、環境配慮素材の開発・製造(委託)・販売で収益をあげるビジネスモデルを構築していきます。

BECSは商社や製紙メーカーを通じて「kamimol」の原料となる紙粉を購入し、「kamimol」の製造を委託するメーカーに原料を販売します。kamimolを自社製品に利用する事業会社はBECSを通じて「kamimol」(ペレット)や「kamimol」成形品を購入するかたちとなります。

販路拡大を図るため、今回の資金調達を通じた人員拡充により営業力を強化する計画です。また、商社などパートナー企業がBECSから「kamimol」(ペレット)や「kamimol」成形品を買い付け、事業会社向けに販売するビジネスモデルも考えています。

市場の成長性 世界各国でプラスチック規制の動きがあり、紙素材への転換が進んでいる

国連ではプラスチック汚染を2040年までに解決するための国際条約が議論されており、世界各国で使い捨てプラスチックへの課税や使用禁止、バイオプラスチックへの切り替えが積極的に進められています。

例えばEUは2021年に使い捨てプラスチック製品への課税方針を発表し、実際にスペインが課税を開始しました。カナダは2022年に使い捨てプラスチック製品の使用を禁止し、2030年までにプラスチック廃棄物をゼロにする目標を掲げています。インドでは違反者には刑罰が科される厳しい方針が打ち出されています。

各国の規制強化や消費者の環境意識の高まりにより、使い捨てプラスチックに対する代替品の需要も増加しています。特にプラスチックを使用した製品パッケージを紙素材に変更する動きが広がっており、世界の紙包装市場は2024年の57兆円規模(推定)から、2029年には72兆円を超えると予測されています。

世界的な人口増加やオンライン小売の増加による包装ニーズの高まりによって包装市場全体の規模も伸びていますが、紙包装市場の成長率は、その中でも特に大きくなると予想されています。

事業戦略・マイルストーン 量産化へ向けて組織と生産体制を強化し、海外展開も視野に入れた環境配慮素材のリーディングカンパニーへ

BECSは今回の資金調達後、研究開発と営業の体制を強化し、「kamimol」の量産販売に力を入れていきます。

現在、BECSは「kamimol」のサンプルワークを進めており、自社での各種評価と並行して大手メーカーなどからフィードバックを得るためのテスト販売を実施中で、2025年3月期の早い段階からの正式受注を目指しています。

大手メーカーからも具体的な生産量を想定した引き合いがあり、事業会社の用途に応じた製品化を進めていく計画です。例えば「kamimol」は生分解性の高さから水に弱い性質がありますが、生分解性やリサイクルフローに影響を与えないコーティング剤を使うことで耐水性を高めることができます。今後はテスト販売の結果をふまえて、さまざまなブラッシュアップを行っていきたいと考えています。

研究開発を加速させるため、プラスチック製造加工の大手メーカーとの技術提携を行うとともに、研究開発職や営業職など会社組織の強化を考えています。また、ラボ機や製造委託先での量産設備の導入により、2024年中に量産体制を確立する計画です。

また、将来的には原料に廃材を活用することや、海外への展開も視野に入れています。

廃材活用では、「kamimol」の製造で得た技術を横展開し、チョコレート製造で出る「カカオハスク」や卵殻、米ぬか、野菜や果物などの食料残渣、コーヒーかすといった製品製造の工程で生まれる廃棄物を再利用する提案を行っていく考えです。

「kamimol」は日本だけでなく海外からも注目され、直近では中国企業から問い合わせを受けています。さらに今後は環境配慮素材の導入が進んでいるドイツでの普及を足掛かりにヨーロッパでの展開を進めるとともに、世界各国につながりのあるパートナー企業を通じてグローバルでの販売を進める計画です。

※上記の売上計画に直販分の海外売上は含んでいません。

  • 2025年3月期

    ・ラボ機、試験機の設備強化

    ・製造委託先における量産設備導入

    ・会社組織化(研究開発職と営業部隊の強化)

  • 2026年3月期

    ・国内営業所の開設

    ・「kamimol」海外展開を企画

  • 2027年3月期以降

    ・廃材を活用したペレットの販売

  • 20XX年3月期

    ・株式公開(IPO)

※事業計画およびマイルストーンは、現時点の発行者の想定・見解に基づいて作成されています。そのため、将来予想に関する記述には、既知および未知のリスクや不確実性が含まれており、将来の実績や業績、成果や財務状況と著しく異なる可能性があります。

メンバー環境配慮素材に精通した研究者が革新的な素材を世界に送り出すため独立起業

代表取締役

山本 祥平

立命館大学大学院 生命科学研究科卒業後、大手製紙メーカーや大手パッケージメーカーで環境配慮素材の開発に従事し、廃材を原料にしたパッケージブランドを立ち上げる。バイオプラスチックを開発するスタートアップで研究職に従事した後、2023年6月にBECS株式会社を設立。

 

なぜ私がこの事業をやるのか

Q: 創業のきっかけを教えてください

前職時代に商談同行した際、これからは「紙の知識」と「成形技術」を融合した新たな素材が求められるというご意見をいただき、独立して研究を進めることにしました。

起業はチャレンジでしたが「kamimol」をいち早く世に送り出し、実際の反応を見たいと強く思っていました。

Q: 事業を通じてどんな世界をつくりたいですか

「kamimol」は、今までできるはずがないと思われていたことを実現した新素材です。プラスチック製品の全てを置き換えることは難しいかもしれませんが、「こんなものまでつくれるのか」と思ってもらえる可能性を秘めた素材だと考えています。

その可能性を形にして、プラスチック問題の解決に貢献していきたいです。

Q: 株式投資型クラウドファンディングに挑む理由を教えてください

研究開発はパートナーの存在が重要な要素になると考えています。株式投資型クラウドファンディングを通じて、このチャレンジのパートナーになっていただける方を見つけられたらいいなと思っています。

実際に「kamimol」を使って製品を作っていただいたり、「こんな使い方ができるのではないか」と柔軟なアイデアを頂けたりしたら嬉しいです。

応援コメントBECSへの応援コメント

株式会社川瀬樹脂工業 取締役

三宅 智

「kamimol」はプラスチックの未来を変えてくれるものになると考えています。
プラスチック製品の製造における加工方法として射出成形機を使った方法は一般的であり、そこで作られたものは世界で広く使われ、私たちの日常生活の中でも欠かせないものとなっています。その反面で、プラスチック製品がかかえる問題も多くあります。
「kamimol」はプラスチック樹脂とは違い、紙資源循環に適応したまったく新しい素材でありながら、一般的な射出成形機での試験の中でプラスチック製品と同様の製品化ができることに加え、汎用樹脂と同等に近い条件設定で成形ができる材料となっています。
この材料の研究が進むことにより、プラスチック製品が抱える多くの問題が世界規模で解消される可能性があると思います。
「この開発は未来のために今私たちができる最大のチャレンジだ」と強く感じさせてくれたBECSの山本さんを、ぜひ応援していただきたいです。

募集情報本案件には以下の募集情報があります

エンジェル税制:所得税の優遇措置Bを利用できます

BECSに投資した投資家の皆様は、投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除できる優遇措置Bを利用することができます。

※第1期の決算内容などにより、所得税の優遇措置Aやプレシード・シード特例が適用になる場合があります。株主になられた皆様には、2024年6月以降にBECSよりマイページの投資先最新ニュースを通じてご連絡いたします。

エンジェル税制や申請手続きの流れについての詳細は「エンジェル税制について」をご確認ください。

投資金額コース:7つの投資金額コースを設けています

本募集は、以下の投資金額コースを設けています。

  • 90,000円コース
  • 180,000円コース
  • 270,000円コース
  • 450,000円コース
  • 1,080,000円コース ※
  • 2,070,000円コース ※
  • 4,950,000円コース ※

※50万円を超えるコースへのお申込みには特定投資家への移行が必要です。特定投資家の概要、特定投資家への移行申請手続きについては「特定投資家について」のFAQをご確認ください。移行申請の受領から登録完了までお時間をいただく場合があります

事業のリスクBECSの事業に関するリスク

BECSの事業に関わる主要なリスクには、次の3点が挙げられます。

1点目は市場開拓に関するリスクです。
BECSの事業はプラスチック代替素材の開発であり、新たな市場の開拓が必要です。現状ではプラスチックに比べ生産価格が割高でありその対応が進まない場合、用途開拓が進まない場合、新素材の市場拡大が計画どおり進まない場合、顧客ニーズや市場動向の変化などが生じて顧客獲得が進まない場合、業績および財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

2点目は競合・技術進歩に関するリスクです。
BECSは「kamimol」について、既存のプラスチック成形機での成形が可能であること、複雑な成形が可能であること、紙としてリサイクル可能であることが優位性と考えています。しかしながら、類似する素材が開発されたり、技術の進歩により競合となりうる素材が開発された場合、BECSの考える優位性が低下し計画どおりに売上が伸びず、業績および財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

3点目は財務に関するリスクです。
BECSの事業は現在テスト段階であり、開発が計画どおりに進まず正式受注開始に遅れが生じる場合、想定外のコストが発生した場合、計画どおりに売上が伸びなかった場合、資金繰りが悪化する可能性があります。また今後、売上高が計画どおりに推移しない場合、損失が継続し債務超過となる可能性があります。

リスクの詳細は、ページ上部の「企業のリスク」タブ及び契約締結前交付書面に記載しています。投資の際は必ずご確認ください。また、株式投資型クラウドファンディングの一般的なリスク・留意点については「重要事項説明書」をご確認ください。

質問回答 投資家の皆さまからのご質問にお答えしました

「BECS」に関して、投資家の皆さまよりいただいたご質問への回答を掲載しました。

※ご質問への回答はBECSによるものであり、内容はあくまで現時点での計画に基づいたものです。

サービス・プロダクトに関する質問

Q1: ・紙製品の生産にはプラスチックに比べて多くのエネルギーと水が必要(リサイクルの場合も)と聞いたことがありますが、プラスチックと比べてコストはどのくらいですか?

・コスト面での代替可能性について:概ね環境に配慮した新素材は、コスト面で既存の製品と比べた時に不利な状況が多いと思います。特に安価なプラスチック商品は、大量生産大量消費のビジネスモデルで成り立っていると思いますので、どの分野でどの程度の規模で代替が進むとお考えでしょうか。ユーザー(メーカー等)からしたときにコスト面のハードルはいかがでしょうか。

・とても良い素材だと思いますが、コスト的にはどうなのでしょうか?

・例えば、コンビニ弁当の容器の場合、価格が現在のプラスチック製品と比べてどの程度アップするのでしょうか。また、そのコストの違いはどの部分に影響していて、その対策はありますか。

BECSの回答(クリックで開きます)

2024年度中での量産体制構築を技術提携先と目指しており、量産コストが確定していないため現時点ではお答えすることが難しくなっております。
ただkamimolはプラスチックを成形する汎用成形機を利用できるため、基本的に成形コストは変わらず、原料代が差分になると考えています。

まだ市場に投入できていない商材と世界中で大量に出回っている汎用プラスチック商材と比較した場合、大量に出回っている商材に対してコストで勝負できるとは考えておらず、環境を意識されている大手企業様に対して高付加価値商品でのご提案や、海外輸出等でプラスチックが規制されている商材の代替としてご提案している状況となります。

競合他社様の紙製品と比較すると、生産効率につきましては大量生産向けに構築できていると想定しており、紙製品をご検討されている企業様にもアプローチしていきたいと考えております。

Q2: 「kamimol」専用の可塑剤も、原料は植物由来なのか?

BECSの回答(クリックで開きます)

原料につきましては、基本的に紙に使用されている原料を選定して使用しております。

Q3: 特許は取得されているものはあるのでしょうか

BECSの回答(クリックで開きます)

特許は出願しております。

Q4: 原料となる紙は、何か特別に選別する必要がありますか。
また、原料となる紙はどのように入手するのでしょうか。

BECSの回答(クリックで開きます)

特別に選定する必要はないと考えており、選定する必要がないということも本素材の特徴の一つであると考えております。通常プラスチックと紙粉を配合した素材が一部販売されておりますが、粒径が細かくないといけないといったことや、水分があると成形できないといったことがありますが、本素材は段ボールの粉砕品やトイレットペーパーの粉砕品でも成形できることを確認しております。原料となる紙は製紙会社や紙を大量に使用しているメーカーからの仕入れを予定しています。

Q5: 現状の成型機が使えるのは大きなメリットですが、金型の寿命や成型精度やバリ、ミゾなど使用条件について差分や影響は無いのでしょうか?

BECSの回答(クリックで開きます)

成形精度を上げようと思うとkamimol材の特性を把握した設計が必要かとは思っておりますが、金型形状によっては現行PPの金型でも生産できるという確認はできております。成形精度につきましては他の一般的なプラスチック素材も同様のことが言えると考えており、現時点では影響は少ないと考えております。

Q6: ・プラスチック代替素材として、kamimolと同じ「紙素材のみ」を原料とする他の素材は他にはないのでしょうか?ある場合、それとkamimolとを比較した場合はメリット・デメリットを教えてください。

・数値的な競合と比較をしての見通しとその根拠を知りたいです。

BECSの回答(クリックで開きます)

競合品としてベンチマークしている製品はありますが、素材専用機が必要になっていますので、普及していないのが現状です。しかしながら、本素材はプラスチックの現行射出成型機(汎用機)で成形できますので、設備投資を最小限に抑えて生産することが可能です。
数値的な比較につきましては、重要機密情報となりますので、この場では回答を差し控えさせていただきます。

Q7: バイオマスプラスチックも完全にリサイクルができないと案件詳細にあったかと思うのですが、kamimolは真にサステナブルと言えるのでしょうか。プラスチックと比べて何か弱点や懸念はないのでしょうか。

BECSの回答(クリックで開きます)

kamimolにつきましては、本素材のマテリアルリサイクルの他に、紙としてもリサイクルできるのが特徴の一つになります。紙のリサイクル工程として水に紙を入れて攪拌させて繊維をほぐしてリサイクルするため、耐水性がプラスチックと比較して弱点にはなります。弱点を克服するために、kamimmol専用のコーティング剤(紙としてリサイクルできるように)も開発しました。これにより、コーティングすることで、紙でありながら水回り製品にも使用できると考えています。

Q8: プラスチックの代替として身近で経験するものとして、ストローを紙素材に変えたものがあります。環境への配慮としての対応は理解できるものの、口当たりが悪く、違和感を覚えます。
kamimolで成形した場合は、質感や肌触りなどはプラスチックと同等なのでしょうか?または、紙だとわかる質感なのでしょうか?

BECSの回答(クリックで開きます)

kamimolの特徴としましては、まるでプラスチックのような質感になっております。そのため、紙ストローのような違和感はありませんが、紙と認識されないことが想定されるため、対策を考えています。

Q9: 大手製紙企業などでkamimolと同様のことは検討されていると思うのですが、競合優位性はあるのでしょうか

BECSの回答(クリックで開きます)

製紙会社では、容器やたまごの緩衝材のような簡単なものであれば成形可能ですが、複雑な成形物を紙で作ることはできておりません。実際に、大手製紙会社から本素材に興味をもっていただき、共同で展示会に本素材の出展を予定しており、製紙会社様からも一目置いていただいております。

Q10: 現在約20社が実用性を検証中とのことですが、kamimolのマイナス意見を教えてください。
また、それに対する改良・改善の対応策があれば教えてください。(開示できる範囲での回答でお願い致します)

BECSの回答(クリックで開きます)

マイナス意見としましては、耐水性と反りの課題があります。
対策としまして、
耐水性:専用コーティング剤の市場投入
反り:反らないように原料を改良
上記の対策を行っています。

事業戦略に関する質問

Q1: 目標はプラスチック容器の置き換えなのでしょうか?最終的にどのような展望があるのでしょうか。

BECSの回答(クリックで開きます)

ありがたいことに様々な業界から引き合いを頂いています。活用方法を模索している段階ですので、現時点ではお答えできません。

Q2: 人員計画について質問です。
2024年7月に計3名を採用することについて、特に営業担当と生産管理担当の採用は、山本様の人脈から候補者にアプローチしていくのか、リクルート会社を頼るのかについての計画を教えてください。

BECSの回答(クリックで開きます)

現在、リクルート会社にて募集をかけていますが、資金調達ができれば人脈からのアプローチも考えております。

Q3: 特許の重要性については、どうお考えでしょうか。

BECSの回答(クリックで開きます)

事業が後発の特許牴触によりできなくなってしまうというリスクを考えて、大まかな特許出願の重要性は高いと考えており、事業がストップしないような範囲での特許出願を行っております。

Q4: 組織体制について:現在役職員1名ということで、資金は営業担当の採用に使用するということですが、財務計画と役職員数は妥当性があるものでしょうか。
商材的に、単純に営業員が増えれば売り上げが増えるというより、どの分野のどの企業に刺さっていけるかが重要な印象をもちましたが、いかがでしょうか。

BECSの回答(クリックで開きます)

あくまで現時点での想定にはなりますが、どのような分野に興味を持っていただいているのかがイメージできつつあるという状況ですので、営業実務のサポートをしていただける方に入っていただきたいと考えております。量産体制等が構築でき、軌道が乗り始めた段階で組織経営に精通している方の参画をお願いできるように、事前に動いていきたいと考えております。

Q5: 経営について:記載されている情報のみですと、山本氏は研究職が長いようですが、組織経営、IPOに向けた体制については外部のアドバイスや、VCからの助言などを受けているのでしょうか。

BECSの回答(クリックで開きます)

奈良県にて創業支援のコンサルティングをしている機関があり、取り急ぎ前記支援機関よりアドバイスを受けております。

Q6: 環境配慮型製品については日本より欧州のほうが関心が高い(市場規模が大きい)と思われます。規制も進んでいるため、海外展開をもう少し早め・主軸にするお考えはございますでしょうか。

BECSの回答(クリックで開きます)

現状では既に商社を通じた海外展開(輸出として)を主軸として模索しておりますため、海外輸出で軌道に乗り始めることも想定しております。

Q7: 上場はいつ頃を計画していますか?

BECSの回答(クリックで開きます)

何が起きるか分かりませんので明言は出来ませんが、具体的な売り上げ目標なども提示していただいている協業先もありますので、IPOを目指し、体制を整え、チーム一同一丸となって取り組む所存です。

ファイナンスに関する質問

Q: 現在の時価総額はどれほどでしょうか

BECSの回答(クリックで開きます)

2.25億円です。

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