未来の農業危機を救う!?ロボットで重労働からの解放を目指すアグリテック企業「ハタケホットケ」
エンジェル税制 A適用
優待あり
株式会社ハタケホットケ
農業・漁業
終了まで12日
2024年10月23日
13:00まで
※早期に上限募集額に達した場合、達成後24時間のみキャンセル待ち受付を行います。
- ポイント
- 農水省が「みどりの食料システム戦略」で有機農業の普及拡大を宣言するも、実現にはスマート農業技術の確立が不可欠
- 有機・無農薬の稲作で最も大変な除草作業を自動化する「ミズニゴール」を開発。その他の作業も自動化する「タンボホットケール」完成を目指す
- 特許庁I-OPEN PROJECT採択、東京都TIB PITCH採択、日経新聞・Forbes掲載など幅広い分野で注目を集めている
- こんな方に応援してほしい
- 農業の自動化を実現するスマートアグリ製品の開発を応援したい方
- 子どもたちに安心・安全な日本の農作物を食べさせたいと思う方
- 農家の高齢化・後継者不足を解決する事業を応援したい方
- 詳細
- 事業者情報
- 募集情報
- 企業のリスク
- 審査内容
- 契約締結前交付書面
- 目次
- 事業概要
- なぜやるのか
- プロダクト・ソリューション
- 市場の成長性
- 事業戦略・マイルストーン
- メンバー
- 応援コメント
- 募集情報
- イベント紹介
- 事業のリスク
- 質問回答
ハタケホットケ社は、農業の人手不足や農薬使用による環境負荷などの問題を解決し「持続可能な農業」を実現するため、農作業の自動化や有機農法の普及に向けた製品開発を行うスタートアップです。「子どもたちにどんな地球をバトンするのか」という想いから、美味しく安心安全な農作物の生産・普及を目指しています。
同社は2021年の創業以来、自動走行型の水田除草ロボット「ミズニゴール」の開発に取り組み、有機米の生産を行う全国の農家や自治体などに提供してきました。“当事者として取り組む”という開発方針から自社でも自然栽培米を生産し、有機米・自然栽培米の市場拡大に向けた買取・販売事業も推進しています。
今後は、鳥獣対策ロボット「シカニゲール」をはじめ、「クサトレール」「クサキレール」などの製品化を進め、農作業を自動化したパッケージ商品「タンボホットケール」の提供を計画しています。これまで“肉体労働”とされてきた農業を楽しくクリエイティブな“知的労働”にすることで、農業人口の若返りを目指していきます。
本案件は、所得税の優遇措置が受けられるエンジェル税制の対象案件で、優遇措置AまたはBを選択できます。詳しくは、募集情報をご覧ください。
なぜやるのか世界の潮流に遅れを取る日本の有機農業。国は2050年までに取組面積40倍超を目指す
近年、日本の農業は生産者の高齢化や後継者不足、農薬・化学肥料の使用による環境負荷などの課題が顕在化しています。世界各国でも同様の課題を解決するため「持続可能な農業」への取り組みが進んでおり、EUは2030年までに全農地の25%を有機農業とする「Farm to Fork(農場から食卓まで)戦略」を掲げています。
有機農業が注目される主な理由として、農薬や化学肥料の使用による「環境への悪影響」「持続可能性の問題」などが懸念されています。環境への悪影響は、化学肥料と化学農薬の継続的な使用による土壌劣化や、河川や地下水への流出による生態系への影響が懸念されています。
※有機農業:化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないことならびに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業
持続可能性の観点では、化学肥料の原料枯渇や、作物・害虫が農薬耐性を持つことでより強力な農薬が必要になる悪循環が懸念されています。さらに、化学肥料の主要原料の一部が特定の国に偏在していることによる地政学的リスクも重要な問題です。
◆化学肥料原料の主要な生産地域
- リン鉱石:モロッコ、サハラ西部地域
- カリウム:ロシア、ベラルーシ
- 天然ガス(窒素肥料の原料):ロシア、中東
日本では2021年5月、農林水産省が「みどりの食料システム戦略」を策定し、2050年までに有機農業を全農地の25%まで拡大する目標を掲げています。しかし、イタリアやドイツ、スペインなどのヨーロッパ各国が10%を超える一方、日本は約0.6%にとどまっているのが現状です。
日本が有機農業の拡大を目指すうえで課題となることの一つとして、先行するヨーロッパ各国と異なり農地全体に占める水田の比率が多い点が挙げられます。水田は草地に比べて土壌管理や雑草対策、病害虫対策が特に難しく、有機農業を行うには高度な技術が求められます。そのため農林水産省も2050年の目標を達成するためには、2040年までに「次世代有機農業技術」を確立することが必要であるとしています。
一方で、水田における有機農業の確立は、日本の高度な農業技術を世界に示す絶好の機会となる可能性があります。例えば、日本の有機米は、世界的な日本食ブームとともにプレミアム商品としての地位を確立できる可能性があり、有機農業技術そのものは同様の課題を抱えるアジア諸国などの世界各国へ輸出する道も開けます。
世界の有機(オーガニック)食品市場は今後急速に拡大し、数年のうちに数兆円規模に達すると予測されています。この巨大市場を牽引する基幹技術を日本が持つことは、国際競争力を大きく高める可能性を秘めています。つまり“次世代有機農業技術の確立”は、日本の農業に新たな成長機会をもたらすチャンスでもあるのです。
プロダクト・ソリューション農作業の自動化で高齢化・人手不足の問題を改善し、有機農業への転換も加速させる
日本では農業の課題として人手不足も深刻化しています。農業従事者は2000年から2024年の間に46.4%も減少しており、総人口の1%にも満たない111万人ほどの生産者が日本の食料の大半を支えている構造になっています。さらに農業従事者の平均年齢は67.8歳、50歳未満は約11%(2020年)となっており、後継者不足の問題もあります。
そのような問題を解決していくため、主なアプローチは3つ考えられています。
- 環境負荷の少ない農薬の開発
- 生産性の高い品種の開発(ゲノム編集技術や遺伝子組み換え技術)
- 農作業の自動化
このうち有機農業を推進していくうえで取れるアプローチは「農作業の自動化」だけです。そこで、ハタケホットケ社は農作業を自動化するプロダクトの開発を進めるとともに、生産した有機米の販路拡大にも取り組んでいます。
1. スマートアグリ製品の開発・製造・販売
現在、国内の農産物総生産量のうち有機米が占める割合は0.12%にとどまっています(※1)。この要因となっている最大の課題は「除草作業」にあり、有機穀物栽培の労働時間のうち除草作業が占める割合は17〜22%ほどと言われています(※2)。有機米の生産では除草剤を使用できませんので物理的に除草を行わなければいけません。
※1:2022年度、農林水産省調べ、※2:「農業経営統計調査」(農林水産省)
除草は長時間にわたって腰を曲げて作業したりチェーン除草機を人力で動かしたり、高齢化が進む農業従事者にとっては非常に大変な作業となっています。大規模な場合も稲を避けながら除草機を運転するための高度な技術を要します。
雑草の成長スピードに合わせて適切なタイミングで除草を行うことも重要です。このタイミングを逃すと稲の生育に悪影響を及ぼし品質の低下と収穫量の減少につながってしまうため、有機農家は絶え間ない除草作業を強いられることも大きな負担となっています。
チェーン除草の様子。チェーンが取り付けられた棒状の機具で、土壌表面を撫でるように動かして雑草を引き抜いたり水を濁らせたりする。
これらの課題を解決するため米ぬか散布やアイガモ除草、除草ロボットなど、さまざまな除草法・抑草法が試されています。米ぬか散布は米ぬかを田面に散布することで雑草の光合成を阻害する方法です。アイガモ除草はアイガモに雑草を食べてもらう方法です。除草ロボットはロボットが自動で水を濁らせて抑草したり引き抜いて除草したりする方法です。
チェーン除草や米ぬか散布は作業の効率化にとどまり、アイガモ除草はアイガモの飼育管理という新たな作業が発生するため、労力と時間がかかる問題を完全に解決することはできません。
そこで「次世代有機農業技術」として注目されているのが、ハタケホットケ社も取り組んでいる「除草ロボット」です。同社は田んぼの土を自動で撹拌して雑草の光合成を妨げて雑草の成長を抑制することで、除草の手間を減らしてくれるロボット「ミズニゴール」を開発しています。
水を濁らせることで雑草を生えにくくするロボットの開発はハタケホットケ社に限らず以前から行われていましたが、再現性の高い成果を挙げられるものはありませんでした。そこでハタケホットケ社は、ミズニゴールにブラシで泥面を引っ掻き、生え始めの雑草を取り除く機能を追加することで抑草及び除草効果の実用性を高めていると説明しています。
チェーン除草で1000㎡あたり90分かかっていた除草作業は、ミズニゴール(ラジコン版)によって20分に短縮(※)されました。そして2024年の最新モデルではGPS機能を搭載し、設置と回収さえすれば人が現場で除草作業をする必要はなくなったと説明しています。
※ハタケホットケ社調べ
2022年に行った実証実験では、手作業で除草を行った前年と比較して約70%の田んぼ農家がミズニゴールのみで抑草・除草できたと回答しました。
▼ミズニゴールを使用している農家のコメント
Faith Farm 代表 水野 尚哉氏
初年度からミズニゴールを愛用させていただいています。初期号は試作機ともあり一緒に開発を楽しむレベルでレビューを重ね、2年目にはかなりの改善改良を行ってグレードアップした機体になっていました。
そして3年目にはGPS搭載機を開発したことが私にとってもとても嬉しいことでした。ラジコン操作だけでなくGPSオートで設定したルートを自動運転にすることで労力がほぼかからないことを期待できるからです。
飛躍的に改良を進めているハタケホットケ社さんはメカニックの方も含めてみんなフレンドリーでよく話を聞いてくれて、ミズニゴールで育てたお米を買い取るシステムも構築して、自分の営農に寄り添ってくれているようでとてもありがたい存在です。
このような存在の方たちがより大きなチャレンジをするからには応援の一択です。皆さんにもぜひミズニゴールの効果はもちろん、人の良さや取り組む情熱にも触れてみてください。応援しています!
経歴(クリックで開きます)
長野県飯山市出身。「米・食味分析鑑定コンクール」入賞の常連である生産者のもとで米づくりのイロハを学ぶ。実家の田んぼを受け継いだ2012年から独自の米作りをスタート。2015年以降、多数のお米コンクールでの入賞を果たしている。
2015年
第17回 米・食味分析鑑定コンクール 国際総合部門 金賞受賞。東洋ライス 第一回世界最高米 原料米認定(世界一高いお米としてギネス認定)
2016年
第18回 米・食味分析鑑定コンクール 国際総合部門 特別優秀賞受賞。東洋ライス 第二回世界最高米 原料米認定(※最高米2年連続認定は史上2人)
2017年
第14回 お米日本一コンテストinしずおか(米コン2017)入賞
2018年
第8回 大阪府民の“いっちゃんうまい”米コンテスト優良賞 受賞
2019年
第16回 お米日本一コンテストinしずおか(米コン2019)実行委員会会長賞(特別最高金賞)
2021年
皇室新嘗祭献上米 選定。第18回 お米日本一コンテストinしずおか(米コン2021)金賞 受賞
2022年
Japan Brand Collection掲載。第24回 米・食味分析鑑定コンクール 若手農業経営者部門 特別優秀賞 受賞
2023年
第1回 玄米王2023 入賞
ハタケホットケ社は今後もミズニゴールの改良を進めるとともに、害獣の侵入を自動で防ぐ「シカニゲール」や田畑の雑草を刈り取る「クサキレール」「クサトレール」などの自動化製品を開発していく計画です。
最終的に、同社は時間と労力がかかる農作業を自動化したロボット「タンボホットケール」を提供する計画です。それが実現した未来では、農業従事者の仕事はよりクリエイティブなものになり、味・安全性の追求や食品加工、販路拡大、ブランディングなどの仕事が拡大すると考えています。
2. 有機米の生産・販売
ハタケホットケ社は、自動化ロボットの開発と並行して、自社での有機米・自然栽培米の生産にも取り組んでいます。この取り組みには複数の利点があります。まず、自社農場での有機米生産が効率的な実験環境となる点。さらに、実際の除草期間が1年の中で40日と限られる中、実際の生産過程で直面する課題を迅速にプロダクト開発にフィードバックできる点も、当事者ならではの強みと考えています。
また、有機農業では化学薬品を使用しないため、土壌管理が非常に重要です。単に機械を導入するだけでは解決できないケースもあり、むしろ従来の農業以上に深い知識と経験が求められます。ハタケホットケ社は、自ら有機農業を実践することで必要な知識と経験を蓄積するとともに、自然農法国際研究開発センター(公財・長野県松本市)と連携し有機農業の土づくり講座を開講するなど、普及活動にも積極的に取り組んでいます。
▼ハタケホットケ社の有機米を提供している宿泊施設のコメント
ホテル白馬 マネージャー 吉田 孝至氏
ハタケホットケのお米を初めて食べた時、一言で「うまい!」と感じ、「昔のお米はこんな味だったなー」と思い出させていただいてから、当ホテルで継続的にお米を購入させていただいております。
農業は技術革新が進んでいる一方で、お米や野菜が本来持っている美味しさや、うまみ味がなくなってきている気がしていましたが、ハタケホットケの事業を通して、本当に美味しいお米が身近になれば嬉しく思います。
今後、ハタケホットケの事業が大きく発展していくことを心より応援しております。
経歴(クリックで開きます)
1969年生まれ。越後交通株式会社にて旅行部門担当。個人、グループのお客様から企業様等の旅行や主催旅行等経て、現在株式会社ホテルオペレーションシステムズ(ホテル白馬)勤務。
現状、有機米の安定的な販路が確立されていないという課題に対し、ハタケホットケ社は自社栽培の有機米販売に加え、ミズニゴールを利用している有機生産農家からも米を買い取り、販売しています。主な販売チャネルは、ハタケホットケ社の公式ウェブサイトと、日吉氏が代表を務める「一般社団法人おはよう」が提供する農作物流通アプリ「おはよう市場」です。同社はこれらを通じて、有機農業に挑戦する生産者が直面する販売や流通の問題解決も目指しています。
市場の成長性農業をより楽しく、クリエイティブな"知的労働"へ。農業市場もスマート化の流れ
世界の農業機械市場は急速な成長を遂げており、人口増加に伴う食料需要の拡大やスマート農業の普及を背景に、2023年の約2兆6,000億円から2030年には約4兆3,000億円規模に拡大すると予測されています(※1)。日本国内では2023年の農機出荷金額が約450億円(国内向けが約420億円)に達しており、堅調な市場を形成しています(※2)。
農業の機械化は、生産性の飛躍的な向上をもたらしてきました。1950年代の稲作は主に手作業で行われ、1000㎡の田んぼの作業に1シーズンあたり約200時間を要していました。しかし、農薬・化学肥料の活用と農業機械の導入により、現在ではその作業時間が5分の1以下にまで短縮されています(※3)。
農機市場の今後の成長はスマート農業技術が主導すると予想され、従来の農業機械の高度化に加えて新たな技術領域への展開が進んでいます。例えば、田んぼの水管理システムや田植え機システムのスマート化、ドローンや衛星画像を活用したリモートセンシング、CO2排出量の可視化技術など、従来の農業機械の概念を超えたソリューションが登場しています。
このような技術革新を背景に、国内のスマート農業市場は急速に拡大すると見込まれており、2022年の約300億円から2029年には700億円規模に成長すると予測されています(※4)。
さらに、日本政府はこの成長を後押しし、農業従事者の減少や高齢化に対応しながら先端技術を活用して農業の生産性を向上させることを主な目的として2024年10月から「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律(スマート農業技術活用促進法)」を施行する予定です。
スマート農業技術活用促進法では、「生産方式革新実施計画」と「開発供給実施計画」という2つの認定制度が設けられ、認定を受けた農業者や事業者は、日本政策金融公庫からの長期低利融資や税制上の優遇措置などの支援を受けることができます。これにより、ロボットトラクターや自動収穫機、環境制御システムなどの先端技術の導入が促進され、農業の生産性向上と持続可能な発展が期待されています。
このような急速に変化する農業市場において、ハタケホットケ社はスマートアグリ製品の開発・販売によって農業をより楽しく、クリエイティブな"知的労働"へと変革する挑戦を行っています。
※1:「農業機械市場規模」(Fortune Business Insights)、※2:「作業機の生産・出荷・輸出入実績」(日本農業機械工業会)、※3:日本農業機械化協会、※4:「2023年版 スマート農業の現状と将来展望 ~省力化・高品質生産を実現する農業IoT・精密農業・農業ロボットの方向性~」(矢野経済研究所)
事業戦略・マイルストーンハタケをホットケるために必要なプロダクトを展開
ハタケホットケ社は、水田除草ロボット「ミズニゴール」の販売を当面の主力事業として展開する計画です。2024年5月にはGPS機能を搭載したプロトタイプが完成しており、2025年には細かい改良を加えた製品版の実証実験を行い、2026年に正式な市場投入を目指しています。販売方法についてはレンタルと直販の二つの方式を検討しています。
1. レンタル
ミズニゴールは1台で10〜15haをカバーできるのに対し、有機栽培米農家はほとんどが1ha未満であり、大規模農家でも5〜8haほどが多く、機械の性能を持て余すことになるため、ハタケホットケ社は地域内で共有する運用方法を推奨しています。
精密機器であるミズニゴールは水や泥にさらされる環境で使用されるため定期的なメンテナンスが不可欠です。レンタル方式では返却後にハタケホットケ社がメンテナンスをすることにより、翌年の使用時期に問題なく稼働できる状態を保つようにしています。
2. 直販
ハタケホットケ社は所有を希望する農家の要望に応えるため、直接販売も検討しています。ただし、直販の場合でもメンテナンスの重要性は変わらないため、使用しない時期は同社が保管し、翌年の使用時期に向けて整備を行うサブスクリプション型のメンテナンスサービスを提供する計画です。
ハタケホットケ社は今後も「ミズニゴール」の開発を続け、将来的には田植えから除草、収穫まで、さまざまな水田作業を1台で自動化する中・大規模農家向けに、より高単価な新製品「タンボホットケール」を開発・販売する計画です。水田だけでなく乾田や畑にも利用できる製品にすることで、新たな顧客獲得も可能になると同社は考えています。
また、害獣対策用の「シカニゲール」や芝刈りロボット「クサトレール」「クサキレール」など水田用途に限らない製品の開発・販売も計画しています。
- 2025年
・「ミズニゴール」改良版の実証実験
・「シカニゲール」試作機製作・社内試験開始
- 2026年
・「ミズニゴール」正式販売
・「シカニゲール」実証実験
・「タンボホットケール」試作機製作・社内試験開始
- 2027年
・「シカニゲール」試験販売
・「タンボホットケール」実証実験
- 2028年
・「シカニゲール」正式販売
・「タンボホットケール」試験販売
- 2029年
・「タンボホットケール」正式販売
- 202X年
・株式公開(IPO)
※事業計画およびマイルストーンは、現時点の発行者の想定・見解に基づいて作成されています。そのため、将来予想に関する記述には、既知および未知のリスクや不確実性が含まれており、将来の実績や業績、成果や財務状況と著しく異なる可能性があります。
メンバー国内外での豊富な経験を持つクリエイティブなプロフェッショナルチームが、持続可能な農業の実現に挑む
日吉 有為
平田 彰
ケンジ・ホフマン
なぜ私がこの事業をやるのか
Q:創業のきっかけを教えてください
コロナ禍で子どもが生まれたこともあり、4年前に長野県に移住しました。そこで初めて米作りを手伝う機会があり、除草剤を使わない稲作の大変さに衝撃を受けました。それが人生を変える瞬間になりました。
最初は「自分たちが草取りをやりたくない」という思いから、たまたま発明家の友人(ケンジ・ホフマン)がいたので水を濁らせて草を防ぐロボットを作ろうという話になり、大学の同級生であった平田にも加わってもらい「ミズニゴール」を開発しました。それが農業の大きな課題解決につながることが分かり、会社を立ち上げるきっかけになりました。
50年後、100年後の地球を子どもたちに渡すことを考えたときに、当事者意識を強く感じたんです。
Q:どのような世界を実現したいと考えているのでしょうか
私たちが実現したいのは、「日本の農業が持続可能であること」が当たり前の世界です。有機栽培の割合を10%、20%と引き上げていきたいと考えています。同時に、農家の方々が健康的かつ経済的に豊かになることも重要です。また、日本の食料自給率を現在の38%から70%程度まで上げることで、食糧安全保障という国防にもつなげたいと考えています。
最終的には、子どもたちが安心して食べられる食卓、そして50年後、100年後の地球環境を守ることが私たちの目標です。そのために、農薬や化学肥料、輸入資材にも頼らない農業のあり方を見つけ、土壌や水質の改善、生物多様性の保護を進めていきます。
Q:株式投資型クラウドファンディングに挑む理由を教えてください
単に資金調達ということだけではなく、「持続可能な農業の実現」という私たちのビジョンに共感し、応援してくださる方々と一緒に会社を成長させたいと考えています。農業や環境問題に関心のある方、地方創生を応援したい方など、幅広い層の方々と共に歩んでいきたいです。私たちと一緒に、日本の未来を作っていきましょう。
受賞歴・補助金・プログラム等採択歴
- 長野県ソーシャルビジネス創業支援金 採択
- 特許庁I-OPEN PROJECT22 採択
- 信州ベンチャーサミット2022 オーディエンス賞
- Japan Mobility Show2023 Startup Street 選出
- 東京都TOKYO Innovation Base 第2回TIB PITCH 採択
メディア掲載実績
- ハタケホットケ、水田除草ロボット快走 有機農法後押し - 日本経済新聞
- 小規模農家を助ける安価な水田除草ロボット「ミズニゴール2024」 - Forbes JAPAN
- 除草ロボで無農薬促進 塩尻・農業ベンチャー開発 GPSで効率15倍、水濁らせ光合成阻害 - 毎日新聞
- <わが街発見> 稲作、楽しく無農薬に 塩尻のベンチャーが除草ロボット開発 - 中日新聞
- コイツは田んぼのルンバだ! けなげに働く除草ロボット「ミズニゴール」がハイテクすぎた! - ベストカー
- 「農家の仕事の8〜9割は草取り」→除草ロボットで自動化 開発会社代表「1台をシェアしてOK。日本の農業を若返らせたい」 - ABEMAヒルズ
- きれいな田んぼをわざと濁らせる…?農薬を使わない自然栽培で米作りする農家にとって画期的!大きな車輪の「除草ロボット」が注目される納得の理由 - SBC信越放送
- 水田走る装置で雑草抑制 「ミズニゴール」が駒ケ根市で実証実験 - 信濃毎日新聞
- リモコン型除草機開発 水田動き回り、濁らせ光合成阻害 長野の農業ベンチャー - 日本農業新聞
- 自然農法をスマート化「ミズニゴール」実証実験を長野県松川町で実施 ハタケホットケ - JAcom 農業協同組合新聞
- 除草作業を自動化するロボットのレンタル先行予約を開始 - MONOist
- 日本農業の「構造的問題」にロボティクスのチカラで挑戦。農家の重労働を削減するスマートデバイス「ミズニゴール」とは? - 集英社オンライン
応援コメントハタケホットケ社への応援コメント
大川 真史
浜野 慶一
デバイス開発をする充分な環境がないながらも、極めて真面目・前向きにメンバーの皆さんがチームワークと創意工夫で課題解決に邁進しています。社長を筆頭にメンバーの皆さんの人柄の良さもハタケホットケの魅力の1つです。今後もハタケホットケを応援して参ります!!
▼経歴 五徳から月面探査機まで、様々な業界業種の「ものづくり」の課題をサポートしている日本屈指のものづくり集団である浜野製作所 社長。経産省、東京都、墨田区、日本商工会議所、東京商工会議所、東京オリンピック・パラリンピック検討会他の委員を兼任。2014年ものづくりイノベーションを支える開発拠点 「Garage Sumida(ガレージスミダ)」を設立、ベンチャー企業、大企業、大学・研究機関などの、新規事業における開発支援を行い、ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞受賞、天皇陛下(現・上皇陛下)行幸、ニューヨークの国連本部での事例報告など、国内外から大きな注目を集めている。
陶山 祐司
有機・無農薬の稲作は、消費者にとっても、生産者・自然環境にとっても非常に重要な取り組みです。農林水産省をはじめ、政府としても有機農業の生産・輸出を推進しています。ハタケホットケの取組みは、そうしたマクロの流れにも沿ったものだと感じています。
社会、環境、そして経済にとっても意義ある取組みが、多くの人を巻き込み広がっていくことを期待しています!! ▼経歴 Zebras and Company共同創業者。1)長期志向で、2)ステークホルダー全体に貢献し、3)社会性と経済性を統合的にマネジメントするゼブラ経営の普及に取組む。昨今は、非営利(フィランソロピー)・行政・政治領域の経営変革にフォーカスしながら、クロスセクターでの協働を推進。以前は経産省、VC/新規事業コンサル。
株式会社たのめ企画 共同創業者
三枝 大祐
ミズニゴールという製品や会社の影形もなかった時代から、アイディアが浮かび形にしていくプロセス、様々な出会いを経てプロトタイプを行いながら実装につなげていく姿。数々のハードシングスにぶつかりながらも、ワクワクを大切に楽しそうに人を巻き込みながら事業を進める姿勢は、本当に素敵だと感じています。
いよいよ大型の資金調達を、多様な方々の力を集結できる株式投資型クラウドファンディングという手段でチャレンジしていきます。地域発の社会起業家が健やかに事業を営めるよう、有為さんの「ワクワク」に巻き込まれたい皆様からの、多くの支援をよろしくお願いします!
▼経歴 2012-2017 AGC株式会社 自動車ガラス営業
2017-2022 塩尻市役所
2022-2024 長野県立大学大学院ソーシャル・イノベーション研究科
2022-現在 一般財団法人塩尻市振興公社(派遣出向)
2022-現在 株式会社たのめ企画 共同創業者
募集情報本案件には以下の募集情報があります
株主優待・特典:稲刈り体験や有機米などをご用意
投資金額コースに応じて、稲刈り体験やミズニゴール米(有機米)、オンラインミートアップ参加権などの株主特典をご用意いたします。
・日吉代表とのオンラインミートアップ
・田植え、稲刈り体験(長野県塩尻市)
100,000円コース
・ミズニゴール米(有機米)10%OFFクーポン
200,000円コース
・ミズニゴール米(有機米)15%OFFクーポン
300,000円コース
・ミズニゴール米(有機米)2kg 初年度1回 お届け
・ミズニゴール米(有機米)20%OFFクーポン
500,000円コース以上
・ミズニゴール米(有機米)5kg 初年度1回 お届け
・ミズニゴール米(有機米)25%OFFクーポン
※特典については、今回の株式投資型クラウドファンディングの払込時点の株主および来年以降毎年9月末時点で株式を保有している方が対象になります。
※時期・詳細未定。対象者へはIR等でご連絡を予定しています。
本株主特典の提供はハタケホットケ社によるものです。イークラウドでは内容についてのお問い合わせはお受けしておりません。また、特典の内容は変更となる場合があります。詳しくはハタケホットケのウェブサイトをご確認ください。
エンジェル税制:所得税の優遇措置AまたはBが選択できます
対象企業へ投資した年の税制上の優遇措置として、投資額から2,000円差し引いた額をその年の総所得金額から控除できる優遇措置A、投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除できる優遇措置Bのどちらかを選択することができます。
エンジェル税制や申請手続きの流れについての詳細は「エンジェル税制について」をご確認ください。
投資金額コース:8つの投資金額コースを設けています
本募集は、以下の投資金額コースを設けています。
- 100,000円コース
- 200,000円コース
- 300,000円コース
- 500,000円コース
- 1,000,000円コース ※
- 2,000,000円コース ※
- 3,000,000円コース ※
- 5,000,000円コース ※
※50万円を超えるコースへのお申込みには特定投資家への移行が必要です。特定投資家の概要、特定投資家への移行申請手続きについては「特定投資家について」のFAQをご確認ください。移行申請の受領から登録完了までお時間をいただく場合があります。
イベント紹介ハタケホットケ社のオンライン事業説明会を開催します
ハタケホットケ社の市場やプロダクトについてよりよく知っていただくことを目的として、オンライン事業説明会を開催します。イベント登録時に頂いた参加者からのご質問にお答えしますので、技術についてより詳しく知りたい方、代表のビジョンや想いを聞いてみたいという方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください。
◆9月30日(月)21:00~21:30
【イベント内容】
- ハタケホットケ社 事業説明
- 配信形式:Zoomウェビナー(参加者のお顔・名前は映りません)
- イベントにご参加希望の方は、こちらのフォームからご応募ください。
◆10月3日(木)21:00~21:30
【イベント内容】
- ハタケホットケ社 事業説明
- 配信形式:Zoomウェビナー(参加者のお顔・名前は映りません)
- イベントにご参加希望の方は、こちらのフォームからご応募ください。
※1:本イベントでは事前に頂いた質問のみ回答いたします。また、チャット等での双方向のやりとりはできませんので、あらかじめご了承ください。
※2:9月30日・10月3日の両日とも、事業説明のパートに関しては共通の内容を予定しています。
※3:本イベントはハタケホットケの事業説明を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
事業のリスクハタケホットケ社の事業に関するリスク
ハタケホットケ社の事業に関わる主要なリスクには、次の3点が挙げられます。
1点目は顧客開拓に関するリスクです。
ハタケホットケ社は農業における労働力不足や高齢化、農地集約等による農家のニーズの変化などに対応した事業を展開していく方針です。しかしながら、何らかの事由で予期せぬ需要の変化があった場合、発行者の業績及び財務内容に影響を及ぼす可能性があります。
2点目は技術・市場に関するリスクです。
主力商品である「ミズニゴール」は、同一の圃場であってもさまざまな条件によって抑草及び除草結果が異なることから、再現性という意味では不確実と言えます。さらに、開発は取締役のケンジ・ホフマン氏を中心に計4名が担っています。今後、何らかの事由により、現状の開発体制を維持することが難しい場合、発行者の開発計画や業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、ハタケホットケ社は農林水産省の施策等に基づき、農業のスマート化を目指した商品の開発及び提供により事業を展開していく方針です。しかしながら、何らかの事由で予期せぬ政策変更が行われた場合、発行者の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
3点目は財務に関するリスクです。
ハタケホットケ社は、事業拡大に向けた先行投資期間にあり赤字計上が続いています。事業の運転資金に不足が生じた場合には、代表取締役から借入れる想定をしていますが、想定を超える資金不足となった場合、また、2025年9月期以降は「ミズニゴール」や「シカニゲール」、「タンボホットケール」等の販売を計画していますが、事業資金を予定どおり確保できない場合、開発計画の遂行に遅延が生じ、発行者の業績及び財務内容に影響を及ぼす可能性があります。
リスクの詳細は、ページ上部の「企業のリスク」タブ及び契約締結前交付書面に記載しています。投資の際は必ずご確認ください。また、株式投資型クラウドファンディングの一般的なリスク・留意点については「重要事項説明書」をご確認ください。
質問回答 投資家の皆さまからのご質問にお答えしました
「ハタケホットケ社」に関して、投資家の皆さまよりいただいたご質問への回答を掲載しました。
※ご質問への回答はハタケホットケ社によるものであり、内容はあくまで現時点での計画に基づいたものです。
Q:すでに抑草ロボットはいくつも開発・市場投入されていますが、それらに対する優位性はあるのでしょうか? 実証実験でどの程度労力削減につながったのか比較できる数字がないのでわかりません。また、既存製品でも水田の水量不足などが原因で正常に作動しない割合がそれなりに高いと聞いています。対策についてどうお考えでしょうか?
ハタケホットケ社の回答(クリックで開きます)
市場に出ている抑草ロボットのほとんどがボート型なのに対し、ミズニゴールはタイヤで走るタイプになっているのが特徴になっています。ボート型は水が浅いと座礁したり、風に流されたりする課題がありますが、タイヤで動くミズニゴールは水深を気にせず対応できます。ただし、泥の中を走る難しさは私たちも経験しており、初年度は多くの部品が故障しました。試行錯誤を重ね、現在は1シーズン問題なく稼働できるまでに改良されています。
また1台あたりの作業効率も高く、1日で約3haの除草・抑草が可能です。労力削減について具体的な数字はまだありませんが、手作業と比べれば劇的な違いを実感できます。2025年モデルのミズニゴールは既存製品の課題を克服し、より効率的で使いやすい除草ロボットとして開発を進めています。
株式会社ハタケホットケ
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